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【サッカー】前田アナの手紙

  • 2013.04.01 Monday 23:12
 テレビ朝日の前田有紀アナウンサーが海外留学を目指して退職を決意し、昨晩の「やべっちF.C.」が最後の仕事になりました。彼女も入社して丸10年だそうですから、自分がフリーになったそのときから「やべっちF.C.」を担当していたことになります(もっと前からのような印象がありますが)。



 昨晩は番組の最後に前田アナが手紙を朗読。サッカーに対する彼女なりの愛情がひしひしと感じられるのでテキストとして残しておきます。動画はもしかしたら(テレ朝が削除要請していなければ)youtubeで見つかるかもしれません。



前田アナからの手紙

今日はこの場をお借りして、サッカーファンの皆さんに想いをお伝えさせていただきます。



入社六日目から担当した「やべっちF.C.」。選手の名前もチーム名も何も知らず、ゼロからのスタートでした。スタッフから、最初はサポーター席で観たほうがいいよと言われ、初めてのJリーグは客席で観戦しました。応援の盛り上がりに最初は圧倒されましたが、すぐにどんどん引き込まれていきました。ゴールが入った瞬間には、思わず隣のサポーターのかたとハイタッチをしたのをよく覚えています。



そんな私がサッカーの面白さを実感したのは全日本ユース選手権でのことでした。プロの選手に比べ身体も小さい高校生の試合でしたが、選手たちが身体を投げ出してボールを全力で追いかける姿を見て、手に汗を握って応援している自分がいました。どんな試合でも、それぞれの場所で、それぞれのドラマや戦いがある。そんなサッカーの魅力を高校生たちが教えてくれました。



それから私は取材を通してさまざまな方々と出会い、本当にいろいろなことを勉強させていただきました。みなさんの一言ひとことが新しい発見でした。



そして、一番感謝を伝えたいのはサポーターの皆さんです。日本中どこのスタジアムに行っても、いつも暖かい声を掛けてもらいました。番組で退社をお伝えしたあと取材に行くと、前田ちゃんこれからも頑張れ、今までお疲れ様、と、たくさんの人が手を振ってくれました。皆さんの優しさが嬉しくて、暖かさが心に染みて、泣くのを必死に我慢しました。私は日本のサポーターの方々を心から尊敬しています。仕事や家庭、それぞれの毎日でやらなければいけないことがたくさんある中で、何かを心から愛せること、誰かを応援できることは、すごい力だと思います。サポーターの皆さんに出会って、人としての強さを学びました。



二十二歳のころ、何も判らず、何も出来ず、ただ不安で自分に自信がもてなかった私は、サッカーを通じて、生き方や考え方を大きく広げることができました。いつも前向きでいること。夢を大きく持つこと。人を思いやること。常に挑戦すること。サッカーが全部教えてくれました。



私がそうだったように、これから一人でも多くの人がサッカーに出会って、今よりもっと楽しい人生を送れることを心から願っています。みなさん、今まで、本当にありがとうございました。




Jリーグの大東チェアマンからの卒業証書

卒業証書

前田有紀どの

あなたはテレビ朝日入社から今日まで、「やべっちF.C.」のアナウンサーとして、Jリーグ、そして日本サッカー界の発展に多大なる貢献をされました。



多忙な中でもスタジアムに足を運び、多くの選手たちと信頼関係を築いてきた姿は、サッカーファンの心に深く刻まれています。



明るく輝く笑顔でサッカーの魅力を多くの人に届けてくれたことを心から感謝し、ここにその功績を讃えます。そして、前田さんの新しい未来へキックオフ!



Jリーグチェアマン

大東 和美




そして、前田アナ自らによる、はーいやべっち

はーいやべっち、前田有紀です。

矢部さん、入社から十年間、本当にありがとうございました。アナウンサーになって、悩むこととか、不安になることとか、つらかったこと、いっぱいあったんですけど、矢部さんがおっしゃってくれた「前田は前田らしくやらないとつまらないよ」という言葉が本当にいつも励みで心の支えになっていました。今日は矢部さんの結婚の明るいニュースがあって、すごく幸せに包まれた雰囲気の中で番組を卒業してテレビ朝日を退社できることを本当に嬉しく思っています。これからは視聴者として、サッカーと「やべっちF.C.」を応援していきますので、本当にありがとうございました。




「やべっちF.C. ブログ」にも長文が認められていました。

視聴者のみなさん、サッカーに関わる全てのみなさんへ



気づきませんでしたが、開幕戦で日産にも来ていたんですね。

2013Jリーグ開幕



 ちやほやされがちな女子アナを10年も務めながら、最後まで垢抜けることなく育ちのいい朴訥なお嬢様で在り続けた前田アナ(元)の新たなチャレンジと門出に、エールを送りたいと思います。

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